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あれから人の顔が見れなくなった俺は
どこかに洋一が居るんじゃないかと怯えて過ごしていた
調子に乗ったグループは俺が恐れおののいていると勘違いしているが大間違いだ
お前らなんざ何ら怖くない
鬱陶しいだけだ
しかし
洋一は何故あんなことに?
あれは現時点生きているのか?
捜索願やらは出ていないみたいだし
この状況って呪いのゲームとかビデオをやらかしたみたいだな
思いきり巻き込まれてるじゃないか俺
もうこのついてなさときたら
笑うしかないな
「フッ、フフッ、フフフフフフ」
「おい、おい、あいつ見ろよ」
「あ?一応授業は適当に真面目に受けるフリ位しろよ」
「だってよ。ほら、あいつあいつ」
「ぅわぁ何あれ一人で笑ってら」
「な、な?気持ち悪ぃだろ」
「確かにありゃ笑えないな」
「ちょっといじりすぎたか
ぅわ…怖」
「って言いながらお前もニヤニヤするなよ。川下も避けてるみたいだな」
「そりゃあ教師にしても担任だからってあんま関わりたくないだろ」
「うだつのあがらない川下だしな」
教室のひそひそ話は伝播して
無関係な話が飛び交い教師が一喝するまで終わらなかった。
どこにでもよくある光景だが
日毎にただ一人じわじわと孤立が浮き彫りになっていった。
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