始まりの鐘

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 不気味なほどに静まり返る町。  その上空を不吉な雲が月を覆う。  元の姿など微塵もなく、町は破壊され、荒廃していた。  深い夜の闇に包まれた町のあちこちに、僅かに灯る光。  それは憎むべき敵の拠点。  僅かな音でも町中に響きそうな静寂。  5月3日、午前3時。  全ての時は1つの無線を皮切りに動き始める。
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