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西暦2100年………。
彼に取ってとても重要な年になるであろう。
彼というのは、この一室で眠っている男性【深沢 瞬】《フカザワシュン》の事だ。
そんな彼に取って今日という日は忘れられない日になる…………。
突如として響き渡る目覚まし時計……。
「もう朝か………。」
瞬は仕事に行く為にベッドから立ち上がり支度し始めた。
「よし!!!」
瞬は支度を終えると扉を開けてリビングに出た。
「おはよう。」
彼女の名前は【深沢沙耶】《フカザワサヤ》。
瞬の妻だ。
「ああ……おはよう。」
瞬も沙耶に返事をして朝食を取り始めた。
すると…背後から扉が開く音がした。
「あ……おはよう。」
彼の名前は【深沢 翼】《フカザワツバサ》。
瞬の息子だ。
「おはよう。今日も学校か?」
「まぁね……。」
翼は、なかなかキザで尚且つシャイだ……。
学校で上手くやっているのだろうか?
正直とても不安だ………。
でも、たまに学校の友達が家に来るみたいだし………翼なりに頑張っているのだろう……。
「さてと………じゃあ行ってくるよ。」
「行ってらっしゃい。」
瞬はドアノブに手を掛けた。
『指紋照合………照合一致。深沢様、行ってらっしゃいませ。』
鍵が解かれ長い長い瞬の1日が始まった。
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