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「作戦内容を説明する。テロリストには人質が居る筈だ。となると俺達は迂闊に動けない……。そうテロリストは思って居る筈だ。そこでだ……。その隙に漬け込み、屋上から内部に侵入して敵を鎮圧する。」
「隊長!!!」
「何だ?河原。」
「人質が居るというちょっとした余裕に漬け込むのはいいのですが………とはいえ人質が居る中での作戦遂行は、人質に取っても我々に取っても危険なのでは?」
「その通りだ……。だからその危険性を高めない為にはテロリストにこちらの行動が一切バレないように行動する必要がある……。安心しろ!!!俺に任せれば大丈夫だ!!!」
『ジュエリーショップ上空に着きました。』
「ああ、分かった……。とりあえず屋上に着陸するぞ!!!」
「はい!!!」
瞬達はヘリからジュエリーショップ屋上に着陸した。
「こちら特殊戦闘部隊……。無事全員ジュエリーショップ屋上に到着した。」
『了解。』
ヘリが段々遠ざかっていく。
瞬は下の状況が気になり、そっと隠れながら下を覗いた……。
(!?)
「な…なんだ……これは……一体……。」
「どうしましたか?隊長……な……これは一体どうした事でしょうか?」
「どうやら作戦は思った風には行かないらしい…………。」
下の状況を知った瞬は愕然とした。
人質が、なんとジュエリーショップを囲む形で並んでいるのだ………。
皆泣いているようだ……当然だろう。
そして、人質をよくよく見ると何か服にヒモが繋がっているようだ。
「なんだあのヒモは……。」
すると通信が入った。
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