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キーン、コーン、カーン..
「久君お昼だよ」
「ん、あぁ」
いつの間にか寝ていたらしい。俺は知哉の声で目を覚ました。
「睡眠学習ご苦労様だね」
「そりゃどうも」
「いや褒めてないよ」
長い時間引っ付けていた机から顔を上げる。そこには呆れ顔の知哉がいた。俺は背筋を伸ばす。
「んー飯だ」
無意識の内に今一番満たされていない欲求が口から飛び出た。
もう昼というのなら都合がいい。授業は勿体なかったが…
まぁこれじゃ俺も瑞稀を悪く言えないな。やってること同じだもんよ。ちょっとばかし反省。
「それで今日はどうするの?」
「あ、おう学食だな、購買は上手いけど混むから好きくない」
「久君らしいね」
俺と知哉は空いた腹を満たす為に学食を目指す。教室を出た。
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