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「………………」
「あぅ………」
とか言いつつ、不安を晴らすように頭をわしゃわしゃと撫でつけた。
「ごめんな?一緒に行けなくて」
「……ううん。私は、たーちゃんが早く良くなってくれる方がずっといい」
なんだよ、かわいいこと言うじゃねぇか。
「そうだな。早く治さねーとな。それには、美沙の協力が必要だ。だ・か・ら、離れてくれるよな?」
いい笑顔で言ってみた。
が、そこに間髪いれずに
「「いや」」
あるぇ?柚実さん、寝てたんじゃないんですかい?
「寝たふりだよ?……柚実、上手かったでしょ……?」
うんうん、そうだね
肯定の意味で頭をなでなですると、嬉しそうに目を細めた。
うむ、猫みたいでひじょーにかわいらしい。
が、柚実の反対側には小さな猛獣?が
「あの、何してる…んでしょうか?」
「……噛んでる」
どうやら怒っているらしく、俺の指をがしがしと噛んでくる
だけどな、それは甘噛みだ。
どうやっても怒ってるようには見えないぞ?
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