突然の帰国×謎の少女?=俺の告白

38/38
1373人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
自分の家で輸血とかおかしいことこの上ない。 だが、それが出来てしまうのが雲野家なんだよな。 「………おい、肩貸せよ」 仕方ない……こりゃ死んでも家に帰らないといけないようだし、頑張って帰りますか! こうして、章哉の肩を借りてゆっくり帰りましたとさ。 「ゴフッ……!…ま、待て、今の俺にダイビングなんて、死んでもおかしくないくらいだぞ!?」 と、無事終わるはずもなく、帰り着いて玄関を開けると、弾丸のように2つの影が俺の腹に飛び込んできた。 「……母さん、救急車。息子が死にそうです」 「あら?それなら、救急車より美沙とか柚実とか今なら誰でもヤってくれるはずよ?」 このアマッ!! 「誰が下半身のっつった!?娘たちの前で堂々と下ネタ言うあんたが病院に行け!」 母さんってこんなキャラだっけ? その時、いくつもの視線が俺に注がれた。 「たーちゃんの……じゅるり」 「?……下半身ってなに、お兄ちゃん?」 「隆也くんの……」 「お姉ちゃんでもいいのよっ?」 「隆也様の下の世話も出来てこそのメイドです」 いろんな意味で死にかけた1日だった。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!