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「おい、お前ら、そろそろ着替えとか始めないと遅刻するぞ?」
とは言いつつ、時計はまだ6時30分を指している
早く着くことはあれど、遅刻するなんてのはそうあるもんじゃないだろう。
が、女の子ってのは朝は時間がかかるらしく、そろそろ動きださないとその遅刻の可能性が生まれてくるわけだ。
「「はーい!」」
2人とも元気よく手を上げて、着替え始めようとする。
「ちょっ!?お、お前ら何でここで着替えんだよ!?」
慌てて布団を被って見ないようにするが、2人の発育途中の……まあ、見えてしまったいろんなものが頭を駆け巡った。
が、俺の初すぎる反応が面白かったのか、クスクスと2人が笑う。
「たーちゃんなら――見てもいいよ?」
「お兄ちゃんなら――見てもいいよ?」
見事にシンクロする2人は悪魔だ。
小悪魔的な意味で
「はっ、早く自分の部屋に戻りなさーーいっ!!」
結局、顔を真っ赤にして大声を上げる俺だけが疲れた朝だった。
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