1059人が本棚に入れています
本棚に追加
魔法クラスの授業を終えた大樹は一人になりたくてシャーネルと下校せずに寮近くの公園のブランコに座っていた。
先ほどまで幼い子供達が砂場やすべり台、そしてシーソーなどで楽しそうに遊んでいたが、みんな帰宅したらしく大樹一人だった。
『ダイお兄ちゃん、砂のお城つくりょー』
いつだか時音とこの公園で遊んだときのことを思い出した。
『狐さん、なにそれ?』
『見てわからぬか?油揚げでありんす』
夜狐も一緒だった。
夜狐は泥で油揚げをつくったのだがとてもわかりにくかった。
しかし夜狐的にはかなりの力作らしくよだれを垂らすほどその油揚げはおいしそうに見えたらしい。
『師匠、本当に食べないでくださいよ』
『た、たわけ!///誰が食べるか!』
『目がマジでしたよ』
『えーい!弟子のくせに師匠にたてつくか!食らえ油揚げアタック!』
『うわっ!危ないじゃないですか!』
夜狐は泥で作った油揚げを大樹に投げつけていく。
その日は三人で泥だらけになるまで遊んだ。
最初のコメントを投稿しよう!