プロローグ

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プリントを配布して5分。 僕のプリントはまばらだ。 そう、答えだけがポツリと書かれているからだ。 僕は手を挙げる。 クラスがざわつく。 別に、こんなに早く出来るわけない。 なんていう、ことでざわついているわけでは無い。 嫉妬、皮肉、侮蔑、才能を自慢しに来てるのか、という敵意の視線が7割。 残りは好奇心、そして僕と佐山との対決の行方がざわつく原因だろう。 佐山教頭は僕に解答を渡す。 「定秋君。 残りの時間はこれを解いて下さい」 ーーーーーーーーーー 地球がブラックホールになった場合の半径を求めよ。 ーーーーーーーーーー 本当に懲りないよね。 けっ、とっと学校出てけよ不登校。 何?自慢?だったら、早く卒業したら? そんな囁きが聞こえる。 ーーーーーーーーーー シュバルツシルトの球面と考え r=2・6,7・10^-11・2・10^30/(3・10^5・10^3)^2 ・ ・ ・ ・ ≒9mm 佐山先生へ 問 平均で1億分の3秒の寿命の素粒子がある。相対性理論を無視すれば、光速9メール移動すると崩壊する。では、直径2700メールの超巨大加速装置内で素粒子を発生させた場合、αから25メール離れたβ地点で素粒子は観測されるか? ーーーーーーーーーー
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