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勿論俺もそうはさせまいと、下っ腹とお尻に力を込めてソレを拒む。
「離れちゃヤダ。良い子にするけぇ…」
「……早よ寝ぇや。」
何だかんだ優しい静香さんは、繋がりはそのままに、俺の頭の下に片腕を捩込むと、再び瞼を閉じる。
面倒臭がっとるだけってのは判ってたけど、判らん振り。
あぁ……『好き』。
…間違えた、『愛してる』。
ドSな所も、ピアスだらけな所も、真っ黒な髪も、腰に入っとる何か良く判らん模様のトライバル・タトゥーも、指輪がついとる左手の薬指も。
全部、『愛してる』。
「ね、愛してる、静香さん。」
「喧しい。寝れ。」
……怒られた……。
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