Mと積み木遊び

4/4
前へ
/46ページ
次へ
勿論俺もそうはさせまいと、下っ腹とお尻に力を込めてソレを拒む。 「離れちゃヤダ。良い子にするけぇ…」 「……早よ寝ぇや。」 何だかんだ優しい静香さんは、繋がりはそのままに、俺の頭の下に片腕を捩込むと、再び瞼を閉じる。 面倒臭がっとるだけってのは判ってたけど、判らん振り。 あぁ……『好き』。 …間違えた、『愛してる』。 ドSな所も、ピアスだらけな所も、真っ黒な髪も、腰に入っとる何か良く判らん模様のトライバル・タトゥーも、指輪がついとる左手の薬指も。 全部、『愛してる』。 「ね、愛してる、静香さん。」 「喧しい。寝れ。」 ……怒られた……。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加