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「本当に…アグレッシブな困ったちゃんったいね…。」
独り言を漏らし、散らばった錠剤をかき集める。
ピルケースに仕舞うと、100錠以上あったデパスだけが一目見て数えられる程に減っていた。
そして大事な薬は綺麗に残されている。
きっと、俺の事を考えての事だろう。
リストカットも、本来右利きであるあの子にとって切り易いのは左腕である筈なのに刺青を避けてか何も無い右腕にだけ刻まれていた。
律儀な子やなぁ、と、少し笑みが零れてしまう。
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