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「やっと落ち着いたか…」
「大変ね、椿」
「誰のせいだよ…」
ジロリと紫を睨む椿
「あら~誰のせいかしらね~?」
紫は白々しくとぼけた。
「ハァ、戻って来て早々疲れたわ…」
「そうだわ。椿」
「ん?」
「お帰りなさい」
今までのふざけた雰囲気をやめ、紫は優しく笑みを浮かべながら言った。
「…ああ、ただいま」
いきなり雰囲気が変わったので椿は少し驚くがすぐに言葉をかえす。
「ところでお土産はあるかしら?」
「台無しだな」
雰囲気をぶち壊した紫は気にする様子もなく笑う。
「その前に俺の荷物をだしてくれないか?向こうにおいてきちまったからな」
「ハイハイ」
紫は人一人入れるようなスキマを出すと、そこから長方形の木箱がだけが落ちて来た。
その木箱は肩に背負えるようになっており取っ手も付いていた。
「え?それだけ?」
「そうだが?」
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