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霊夢は荷物と聞いて大量に出て来るかと思っていた。
だが実際出て来たのは少し物を入れれば何も入らなくなるような木箱だった。
「そんな小さな箱で大丈夫なの?」
霊夢は箱を指差して椿に聞いた。
「これは説明する前に見せた方がいいな」
そう言うと椿は箱を開け、中から一本の刀を取り出した。
「え?」
それを見た霊夢はわけがわからないという表情だ。
霊夢の表情に満足そうな椿は説明を始める。
「この箱は紫から貰ったもんでな、どんな物でもいれることが出来るんだよ」
「凄いでしょう」
椿の説明に胸を張る紫。
「ちょっと質問良いかしら?」
「なんだ?」
「そんな物を紫があげるなんて二人はどんな関係なの?」
霊夢の質問に二人は顔を見合わせた。
「関係ねぇ…」
「どうなのかしら?」
「ん~」
「上司と部下?」
「近いけど違う気がするな」
「依頼主と雇い主?」
「それどっちも同じだろ」
「あら」
「ちょっと待った!」
このままでは埒があかないと判断したのか霊夢は二人を制止する。
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