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「ところで、質問なんだけど」
「まだ何かあるのかしら?」
ビシッ!と霊夢は椿を指差さした。
「なんだよ…俺だって生き物だぞ?そういう感情持ってんぞ…」
「あいつまだ落ち込んでんの…?」
「椿はああ見えて繊細なのよ」
まだ落ち込んでいる椿の隣りに尻尾が沢山生えている女性がいた。
「大丈夫ですよ、紫様は椿様のその様子を見て内心ハァハァしてますよ」
「なんだそりゃ…」
「今もきっとハァハァし「藍、黙りなさい」
いまだに落ち込んでいる椿を慰めているのは紫の式神、藍である。
慰め方がなんかおかしいのを紫は感じたらしく藍を黙らせた。
「私は鼻血を垂らしながら橙を叱る貴女とは違うのよ」
「それじゃ私が橙の泣き顔を見て興奮してる変態みたいじゃないですか!」
「そうでしょ?」
「で、何だっけ?霊夢、質問だったか?」
「あら?あんたもういいの?」
「ああ、なんか俺居ないと話し進まなさそうだしな。それに…」
椿はチラリと口喧嘩をしている藍と紫の方を見る。
口喧嘩と言うより藍が橙の可愛さを熱く語っているだけだが。
「あいつら見てたらアホらしくなってきたんでな」
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