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「最近の夢は痛みも感じるのか。俺もう夢見たくねぇ」
「ハァ?」
まだ夢だと思ってる彼。痛みのある夢はもう夢ではなく現実だろう。
ブゥン!ガスッ
「イッタァ!」
「目が覚めたかしら?」
少女はまた彼を殴った。次はフルスイングで
「っ~~~、別の意味で眠りそうだ…」
頭を押さえながら涙目で呟く。
「目が覚めたようね」
「おかげさまでな。あ、たんこぶできてら」
まだ頭を押さえながら少女に向き合う。
「…その服装から見てお前博麗の巫女だろ。まぁこの場所で掃除してんのは博麗の巫女ぐらいか」
少女の服装をみて彼は言った。少女の服装は巫女服のようだが脇が見えるようになっていた。
「あら知ってるのね。いかにも私は博麗霊夢。博麗の巫女よ」
「…驚かないんだな」
「何がかしら?」
「俺みたいな正体がわからん男が博麗の巫女を知っていることにだよ。」
たしかに正体不明の男に自分が何者かを当てられたら普通は驚くだろう。しかし霊夢は驚かなかった。
「あー、そのことね」
「?」
霊夢の呟きに彼は首をかしげた。
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