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「最近、外来人も私の事を知ってる場合があるのよね。あんたみたいに」
「な―るほどな」
で、と霊夢は話しを切り替える。
「あんたも私を知っているタイプの外来人かしら?」
「いや?違うけど?」
「え?」
いつもとは違う反応に霊夢は首をかしげた。ならなぜこの男は自分の事を知っているのか。霊夢はほかの可能性を考える。
「じゃあ、幻想郷の住人なのかしら?」
ほかの可能性といってももうこれしか霊夢には思い付かなかった。これなら自分の事を知っていても納得がいく。
いくら霊夢が博麗の巫女といっても幻想郷の住人が全員顔見知りというわけではない。一人や二人知らない者がいてもおかしくはないだろう。
だが…
「うーん、それも微妙に違うかな」
微妙にだが彼はそれも否定する。
「じゃあ、一体あんたは何者なのかしら?」
いつもなら殆どの者が最初の質問に頷く。だか目の前の男はちがう。自分の予想もしない答えが帰って来るのだろうか。そんな期待を霊夢は少なからずもっていた。
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