久々の幻想郷

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「うーん、なんて言えばいいだろうな…」 「早く言って」 何やらブツブツと独り言を言う彼に霊夢は質問の答えをせがむ。 「俺は元幻想郷の住人、と言えばいいのかな」 「元?」 「そう元。帰還者って奴?」 新しいタイプの答えだ。霊夢はそう思った。 「新しい答えだわ。それでその帰還者が幻想郷に何か用?」 幻想郷に戻って来たのならば何かしら用事があるのだろう。霊夢はそう考えた。 「用事かぁ…これと言ってないな」 「ハァ?」 霊夢は呆れたような声をだす。まさか何も用事がないのにこんな所に来たのか。霊夢はそう聞こうとした。 だが声をだす一歩手前で彼が喋りだす。 「ああ、俺がいない間に幻想郷がどう変わったか見てみたいな。」 「ハァ?」 霊夢はまた呆れた声をだす。 「それは観光をしに来たというわけかしら?」 「まぁそうなるな」 なんだこの男は。霊夢はそう思う。 この幻想郷は観光で来るような場所ではない。下手をすればその辺の妖怪に殺されてしまう可能性だってある。 そんな所に観光気分でくるとはどんな神経をしているのだろう。
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