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「じゃあ…僕、そろそろ行かないと…。」
このあと予定が入っている手越は、フットサルのメンバーとの食事会にも出る事無く切り上げて帰らないといけない時間だった。
「そうですか…。」
「ぼくからもメールしますけど、ときどき、メール下さいね。」
「ええ。向こうに着いたらメールしますよ。」
「待ってます。」
二人に挨拶すると今度は屈んで、
「修登、元気でね。」
と言った。
「うん!」
元気に返事する修登。
立ち上がろうとした手越をギュッとつかまえる。
「なに?」
と、顔を近づけた手越に…。
「うわっ!」
「あっ!しゅ、修登!」
手越が声を上げたのと、両親が声を上げたのが同時だった。
修登の両親は慌てた。
「ごめんなさい!手越くん!」
「あ…いえ…」
大丈夫ですよ、と言おうとしたが、二人とも揉め始めていて聞いてくれそうになかった。
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