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「ねぇ、修登…なんで僕にチューしたの?」
「だいちゅきだから。」
「そっか…。でもね、あんまり他の人にしないほうがいいかな?」
「なんで?」
「修登は今、何歳?」
「しゃんしゃい」
と言って、指を3本立てた。
「そっか。3才か。んー…修登がもっともっと大きくなって、胸がキュンってなるくらい大好きな女の子が出来たら、大好きだよって気持ちを込めてするものなんだよ。わかった?」
「おとこのこにはしちゃいけないの?」
「いけないことはないけど、たぶん、びっくりしちゃうと思うな。修登がもしも男の子を好きになって、修登とおんなじくらい修登のことを大好きだよって言ってくれたら、そのときはチューしてもいいかな?……わかった?」
「うん!わかった!」
「いい子だね。」
そう言って、修登の頭を撫でてあげた。
ちらっと修登の両親を見ると、まだ揉めていた。
手越は声をひそめて、
「修登、パパとママには内緒ね。」
と言うと、同じように声をひそめて、
「わかった。」
と、修登が頷いた。
手越は立ち上がり、
「あの…」
と、二人に声をかけた。
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