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とある街、とある時間
それらは全て、絶えず流れていく
夕暮れ
賑わいを見せる道の裏側
言うなれば、路地裏
私は何時もそこの夕暮れに染まりながら、言葉の無い歌を歌う
可笑しいと人は言う
けれど可笑しくないものなんて無いと私は思う
冷たい風が私の短い(おかっぱ)の髪と黒のセーラー服のスカートを揺らす
私は学校の制服とパジャマ以外、服らしい服を持っていない
それは自分の事ばかりに金を浪費する両親がいるからという理由もある
けれど私自身、服にあまり執着が無いのも理由だ
パチパチ
機械のような
一定の拍手が聞こえて、私は歌うのを辞める
辺りを見渡すと英国紳士のような格好をした1人の若い男が立っていた
「とても綺麗な声ですね」
と言い、笑う
日本人じゃないかと思ったが…スラスラと日本語を喋る様を見るとハーフなのか?とも思ってしまう
「声なんて、出していないけど」
私が言うと若い男は笑ったまま
「私には聞こえるんですよ」
と言った
聞こえるなんて変な人だな…
服装から変だけど
私はそう思った
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