第2話

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  『本当に自由になれるの?』 『はい わたしはあなたの心に惹かれて、願いを叶えに来たのです もし自由になって、その清らかな心を失ったら元の生活に戻ります 良いですね?』 少女は幸福な気持ちで満たされていた 少女と女の会話の後、天井(天井なんて無いけど)から降るように声が聞こえた すると目の前の光景が少しずつ変わりだす 「あ……」 一瞬だけ 本当に一瞬だけ、小さな男の子が暗い所で泣いている光景を最後に、光景が切り替わる フッと気付いた時、目の前の光景はあの路地裏の夕暮れだった 次から次に起こる不可解な現象に多少困惑しながらも、私は慣れていく感覚を覚えた 「おや」 背後から声が聞こえる 振り返るとあの、若い男が居た 「やはり貴女は『此処』に来れましたか 私が思った通りですね」 ニコリと笑い、若い男は近付いて来た 「まだ…2時…だよね… 此処は何なの…?」 「私が見た全てを記憶する場所です あの場所の夕暮れがとても綺麗だったので、記憶している最中です」 「記憶する…場所…」 改めて辺りを見る もしそうなら、さっきの光景は何だったのだろうか… この人の記憶だと、言うのだろうか…
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