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「無に還るか…行くべき場所に向かう…と思う」
それが考えた末、私がだした答えだった
「ふむ…
やはり面白い答えを返してくれますね…」
「ねぇ…此処は本当にあなたの記憶なの?」
彼は何かを考えていたが、私は聞いた
「私が『見た記憶』と『創造した記憶』の2つが混じってできたのが、この世界ですよ」
と、彼は何でも無いように笑って返す
『見た記憶』と『創造した記憶』
つまり、見た記憶に彼が作った何らかの記憶が入り混ざっている…という事…
言葉では説明できても、うまく理解できない
「私は私が作った言葉で『ドューリュ』、と読んでいます
意味は夢と記憶の間です」
「ドューリュ…」
「さて、もう此処も完成しましたし…行きましょうか?
別の記憶に……」
ニコリと笑って、彼は手を差し出す
私は彼の手を握る
眩い光が私を包み、また光景が変わりだす
不思議な…けして世と交わらないような世界に、私は踏み出した
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