第2話

6/6
前へ
/14ページ
次へ
  「無に還るか…行くべき場所に向かう…と思う」 それが考えた末、私がだした答えだった 「ふむ… やはり面白い答えを返してくれますね…」 「ねぇ…此処は本当にあなたの記憶なの?」 彼は何かを考えていたが、私は聞いた 「私が『見た記憶』と『創造した記憶』の2つが混じってできたのが、この世界ですよ」 と、彼は何でも無いように笑って返す 『見た記憶』と『創造した記憶』 つまり、見た記憶に彼が作った何らかの記憶が入り混ざっている…という事… 言葉では説明できても、うまく理解できない 「私は私が作った言葉で『ドューリュ』、と読んでいます 意味は夢と記憶の間です」 「ドューリュ…」 「さて、もう此処も完成しましたし…行きましょうか? 別の記憶に……」 ニコリと笑って、彼は手を差し出す 私は彼の手を握る 眩い光が私を包み、また光景が変わりだす 不思議な…けして世と交わらないような世界に、私は踏み出した
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加