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「ずっと、好きでした!俺と付き合ってください」
顔を赤らめて恥ずかしそうに話す彼は、学校のアイドルで、平凡な私なんかとは釣り合わない。
彼の名前は、星野葵
今時珍しい黒い艶やかな髪
髪と同じ黒で少し垂れ目のアーモンドアイ
赤色の形のいい唇
彼は爽やかで優しいと人気の人で、
「駄目かな?」
悲しそうに笑う彼に本気なんだと理解した。
でも…
「ごめんなさいっ!わたし星野君のことよく知らないし、あの、好きって言ってくれるのは嬉しいけど…」
こんなかっこいい人をフるなんて馬鹿だと思われるだろうけど、
星野君は本気で想ってくれてるのに、適当な気持ちで付き合えない。
それなのに…
「俺のこと知っててくれてるの?」
きらきらと目を輝かせ嬉しそう言うから、
「星野君って学校で有名だし…」
「真田さんが俺のこと知ってるなんて嬉しい!ってかごめんね、いきなり告白なんて図々しいよね。」
「そんなことないよっ!」
こんな平凡なわたしを好きだって言ってくれるだけでも有り難いのに!
「本当にっ!?んじゃあ友達から始めてくれる?」
目を細めて満面の笑みで手を差し出してくる。
「よろし… く?」
手を握り返した。
「なんで疑問形?うんっ!よろしくね」
今日わたしは学校のアイドルとお友達になりました。
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