間章

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最近寮から低賃貸の部屋に引っ越した。七畳程度の部屋にベッド、机、クローゼット、本棚、冷蔵庫と必要最低限の家具を置き、未だ馴れない一人暮らしをしている。 寮は三人部屋だったが、人間関係の煩わしさで引っ越しを決意、学校には内緒にしてギルドに登録して簡単な任務でお金を貯めて今の生活をしている。 「今日の全講義は終了。各自の判断で放課後を過ごすように」 そう言って教壇に立っていた筋骨隆々の退役軍人とは思えぬがたいの講師が教室から出て行った。 いくら軍学校と言っても人の集まり、そこは普通の学校と同じで講師が出て行った後は教室が友人との会話のざわめきに支配されていく。 その中特別親しい友達がいない私は教科書等を鞄へとしまい込み、席を立って教室を出る。 今日は特に用事も無いので、食料を買いにでもいこう等とこのあとの予定を立てていたが、どうやらその前に一つ事が起きそう。 他の組は私の組よりも早く終わっていたらしく、廊下には人が溢れていた。 そして目の前には何時も私に嫌がらせをしてくる四人の女生徒。 学校全体で見ると比較的少ない女生徒の中のリーダー格のようなエリーゼ・ルスルーチェ。 高飛車という性格が見た目にも反映している人。 人を見下すような瞳はライルと似たような碧色の瞳とは思えないほど濁って見える。 髪もロイに似た赤色なのだけど、それも好きになれない。 エリーゼ・ルスルーチェは取り巻きの三人の女生徒を中心に他の女生徒だけでなく、男生徒までも使って私に嫌がらせをしてくる。 始まりは、編入三日目に行われた模擬戦で私がエリーゼ・ルスルーチェに圧倒的な差で勝利した直後から始まった。
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