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月詠とその師匠、地雷亜との事件が解決して1ヶ月後のお話し…
俺は今、月詠に呼び出されて駅まで向かって歩いている。
会うのは1ヶ月まえのあの事件以来だ。
あの時はいろんな表情を浮かべた月詠を見れたな……。
歩くついでにアイツの顔を思い浮かべた。
いつものような凛とした顔…
胸触られたくらいで頬を赤く染めてテンパってた顔…
敵の敷地に忍び込み、「大丈夫なのか…これ…」っと言って戸惑った顔…
敵を睨みつける冷酷な顔…
多分日輪すらも見たことない顔も見たかもな…。
「遅いぞ銀時」
「ワリィワリ…寝坊しちまった」
休日の昼間に会う約束だったのに、会った時にはもう完璧に昼過ぎてた。
朝までジャンプ読むんじゃなかったょ…
「どうせ遅くまでジャンプ読んでて寝過ごしたんじゃろ…」
…コイツ…分かってやがった……
「ふん…その顔…図星じゃな」
見透かすような顔して煙管を吸ってるのを見て……なんかムカついた。
「るせぇバカ……それより何の用だよ。
また前みてぇな頼みはゴメンだかんな」
「分かっておる…
それに前みたいな頼みじゃったら…こんな人混みの中で…しかも地上で待ち合わせなどせん…」
…ま…まぁ確かにな……
じ…じゃあ一体何の用事だ?
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