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「……それに…?」
「わっちは…まだ銀時に恩を返しておらん…
じゃからいろいろと礼をしたい」
……ぇ…礼…って…
「おぃおぃ…恩返しって…もう返してもらったっての…
一緒に遊んでやっただろうが…」
…以前月詠にお酌してもらった…これだけでも十分なお礼だと思ったんだが…。
どうやら月詠はまだ満足してないみたいだ。
「ぃや…あれだけじゃまだまだお礼になれぬ……今日この1日…銀時の横に居させてくれぬか……悪い事はせん…///」
月詠はそう言って少し顔を赤らめていた。
…なんだ?…なんかコイツ…いつもと違くね…?
そう思った後すぐ月詠の顔をもう一回見てみる。
だが月詠の頬はもう赤くなかった。
いつもの顔に戻り、「じゃ…そういう訳で……行くぞ銀時」と言って慣れない江戸の町を歩き出した。
「…お…ぉう…」
「ところでさ……いつになったら後ろに刺さってるやつ抜いて良いんだ?」
「…あッ…忘れておった…勝手に抜いて構わんぞ?」
抜いたクナイをコイツに刺そうか一瞬考えた。
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