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「ん…っごくっ」
ぬめりのある青臭いそれ。口淫したのは初めてじゃないけれど、飲まされたのは初めてだ。
体が、羞恥と屈辱で燃えるように熱い。
すでに僕は衣服をすべて剥ぎ取られ、生まれたままの姿。男は局部を曝しただけで、服を脱ぐ様子はない。
「闇紫、俺の舐めただけで感じた?もう、こんなになってる」
そこは、触れられてもいないのに立ち上がり、蜜を滴らせて震えていた。
体だけが、この異常な事態に興奮していた。それとも、教え込まれた快楽を、どこかで期待してるのか…。
食事の後、綺麗な夜景が見えるホテルへ行こうと真那白が言った。
下心が見え見えだったが、家にいたってヤラれることは一緒だ。場所なんて関係ない。僕は半ば自棄でいいよとうなづいた。そこは都心港区の、超高層ビルのホテル。夜景と海が見えるのがウリの、超高級ホテルだった。
真那白が雑誌の取材で利用したことがあるというそこは、まるで別世界のような豪華さで目がチカチカした。
夜景はまるで星を散りばめたよう。この世のすべてを見下ろしているような贅沢感…。
しばらく窓辺で見とれていると、真那白が手招いた。
…狂った宴が始まった。
男二人が横になっても余裕のあるベッドで、僕は体中に真那白の口づけをうけていた。唇が、舌が、僕の肌を嬲ってゆく。
いつもはおっとり笑っているだけのこの男は、ベッドの中では狂暴だ。肉食獣の瞳をして、僕を食い殺す。
「闇紫…」
熱い囁きが耳を焼いた。強引なキス。舌を吸われ、咥内を蹂躙する、真那白の舌。
息が…出来ない。
「んぁ、…ま、なしろぉ…っああ!!」
急所を握り込まれて悲鳴を上げた。ぐちゃぐちゃと音をたてて扱きあげられる。この指は危険だ。すべてを知り尽くされていて、その絶妙な力加減とストロークに、抗えない。
「あ!あ!あ!んぁ…溶けるぅ…あぅ!!」
いきなり、四つん這いにさせられた。尻を掴まれて、高く上げさせられた。そして。
「ひぅ!!や、だめ…っ」
秘孔に、ぬめる舌の感触。
「ああ!!いやぁ…っめて…あん!!」
わざと音をたてて舐めしゃぶる。中に、熱い舌先が挿入ってくる。
「嘘つき、感じてるくせに」
からかいを含んだ声に、頭がおかしくなりそうだった。
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