プロローグ

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母さんが死んだ。 籍を入れてからわずか三ヶ月。突然の死だった。 交通事故。呆気ないものだった。 母さんのお腹には、僕の妹か弟がいたらしい。 真那白の子供じゃない。 真那白は真性ゲイだった。あれは… 雨が降ってた。夜の3時。 母さんが寝室にやって来た。 …闇紫、愛してるわ… 疲れきった顔をして微笑んで。 僕に冷たい唇を押し付けて。 …ママ、闇紫のこと大好きよ… ザーザー… 雨が強くなった。 しなやかな指先が、僕の体を這う。 …ん、闇紫…愛しい子…今、気持ちよくしてあげる… 母さんが、一人の女のヒトの顔をして。 指先が僕の下半身に伸びた時、僕の思考は停止した。 *********** あれは僕の子供だ。 哀れな罪の仔。 それでも僕は母さんを愛してた。 あの夜の三ヶ月後、母さんは僕に真那白を紹介した。 僕の、父親として…
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