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缶の喉が何処なのかなんて野暮な質問は置いといて、心境としてはそんな感じだった
だが現実は違った
他のパーティーメンバーが片手にデジカメや携帯を持ち、取り囲んでいるではないか
「よせ!近付くと魔王の返り血を浴びるぞ!犠牲者は私だけでいい…」そんな言葉には聞く耳持たないばかりか、早く開けろとばかりにアゴで促される
なんという権利の無さだ、勇者の名が泣く…
やはりここは犠牲者と名乗った方がしっくり来るかも知れない
等と考えているとまたアゴで言われたので仕方無く持つ手に力を入れたのだ。
ぷしゅ~…
へ?
呆気ない音に対して
呆けた声が漏れる
期待に反して飛び出る液はほとんど無く、開けた瞬間に鼻をつんざく(?)怪臭がすると思った私たちはあっけにとられてしまったのだった。
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