いよいよ御開帳

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さてここで少し一息入れることにしよう シュールさんを中心に円描くように座った私たちは、それぞれの持ち寄った付け合わせやお菓子、飲み物をその回りに並べた コップに飲み物を注ぎ 乾杯をした 期待と高揚感を持ち、浮き足立っている皆 だが一人だけ何か眉間に深いシワが… 「あ、君風下やん!」 座った位置が悪く、全ての臭いをダイレクトに風に運ばれる男性参加者 俺が気付くまで黙っているなんて…気分悪くするぞ? ようやく落ち着き回りを見回す 沖縄の友人が女性幹事に送ってくれた高級泡盛や、その女性幹事お手製のマッシュポテト、更にはチーズやハムといった豪華な宴会になっていたのだ もうウキウキと、今か今かと… 「さぁ最初は誰が食べる?」 また犠牲者という名の勇者… いや逆か? 勇者という名の犠牲者(もうどっちでもいいか)を探す参加者たち 私がブルッと震えたのは 冬の風のせいなのか 皆の視線が私を串刺しにしたからなのかは判らないのだが…image=316714958.jpg
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