プロローグ

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屋上に生暖かい風が吹き込んだ。 ……やばい、土器がムネムネしt(ry いや、キモいとか言わないでよ。 だって、初めて告白されたのが、こんな綺麗な子なんて。 有頂天になっちゃうでしょ、普通? まぁ、それでも僕は、冷静になって、とりあえず返事を待つ彼女に向けて、口を開いた。 「君はすごく綺麗だけど、僕は君を知らない」 「う、うん……」 彼女の表情が曇る。 何かを悟ったように、瞳の奥に溜まっていくものを、必死にこらえているようだった。 それに対して、僕は微笑み、言葉を繋いだ。 「だからさ、こういうのはどうかな?」 突然の提案に、彼女は目は見開いて驚き、そのまま小首を傾げている。 「とりあえず、友達からで」 僕は笑顔で、手を差し出した。 彼女の表情が、ぱぁっと明るくなり、その手をとることなく、涙を流し、抱きついてきた。 彼女の顔は真っ赤だった。 「うわぁあーん!!」 僕は抱きしめてあげようと、背中に手を回した。 「だ…だだ、抱きしめてんじゃねぇー!!//」 「げふっ」 頬に凄まじい衝撃を感じ、 体が宙を舞い、 地面に叩きつけられ、 視界一面に広がる青空に疑問を感じ始めるまで、一瞬の出来事だった……。
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