3人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「プルルルル…プルルルル…」
電話の音に、僕は目を覚ました。
時計を見ると、『AM11:17 11/28 sun』
「やば。ちょっと寝すぎたかな~…」
ガシガシと頭をかいた。
僕は将来生まれた時から優秀な警官なるための教育を受けてきた。
むろん、日曜日でも早く起きるのが当たり前。
「ハァ…」
ため息をついてリビングに向かった。
廊下で、掃除ロボット『クリーナー』に会った。(ぴったりの名前だろ?)
「おはよー」
「オハヨー、ゴザイマス、カル。ケサノ、キブンハ、イカガデスカ。」
「うん、微妙。」
この答えにクリーナーは戸惑ったらしく、カタカタと少し揺れた後、掃除に戻ってしまった。
いかにも機械らしい機械。コイツは何百の言葉を覚えているが、考える力をあまり持っていない。
最初のコメントを投稿しよう!