ロボット

2/8
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「プルルルル…プルルルル…」 電話の音に、僕は目を覚ました。 時計を見ると、『AM11:17 11/28 sun』 「やば。ちょっと寝すぎたかな~…」 ガシガシと頭をかいた。 僕は将来生まれた時から優秀な警官なるための教育を受けてきた。 むろん、日曜日でも早く起きるのが当たり前。 「ハァ…」 ため息をついてリビングに向かった。 廊下で、掃除ロボット『クリーナー』に会った。(ぴったりの名前だろ?) 「おはよー」 「オハヨー、ゴザイマス、カル。ケサノ、キブンハ、イカガデスカ。」 「うん、微妙。」 この答えにクリーナーは戸惑ったらしく、カタカタと少し揺れた後、掃除に戻ってしまった。 いかにも機械らしい機械。コイツは何百の言葉を覚えているが、考える力をあまり持っていない。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!