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僕には母親がいない。
父さんは仕事が忙しかったし、いつも、僕の帰りを迎えてくれるのはロイだった。
ロイはロボットだけど、僕が小さい時から母親代わりをしてくれた。
感情がないとしても、優しい。
ロイがいなきゃ、僕は生きていけないかもしれない―。
「どうされました?難しい顔をなさって。」
ロイの問い掛けに、ハッと我に返った。
「いや、ちょっと考え事。」
と、ロボット相手に苦笑い。
いけない、僕は警察になるんだから。1人で生きていけなくてどうする。
「ホットチョコレートでもお入れ致しましょうか?」
「いや、いいよ。課題があるんだ。部屋に戻るよ。片付けよろしく。」
「わかりました。」
僕は椅子をテーブルの下に戻し、リビングから出た。
そして部屋に入り、パソコンを開いた。
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