プロローグ ~銀世界~

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この感情は有機生命体で言うところの………………。 いや、わたしに限ってそんなことが有り得るはずは…………。 はずは……。 ない。 などと、はっきり断定できなかった。 言い切ることができなかった。 おかしい、明らかにどこかが異常をきたしている。 だが、どこにもエラーは発見されず。 明らかに正常。 分からない。 自分が分からなくなる。 それでも、初めて芽生えた不明瞭な要素で構成された感情は。 とても苦しいもので、 とても、温かいものだった。  
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