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瑞希「え? 私ですか? そうですね、私は……やっぱり明久君と恋人同士になれたところです」
美波「瑞希。嘘はダメよ。それは妄想の世界でしょ?」
瑞希「ち、違いますっ! 時間の問題で、未来に起きる出来事ですっ!」
明久「? よくわからないけど、それじゃあ美波は?」
美波「え? ウチ? そうね、ウチは――」
瑞希「美波ちゃん、妄想シーンはダメですからね?」
美波「わ、わかってるわよっ。ウチが一番楽しかったシーンは……」
明久「シーンは?」
美波「………………」
明久「ど、どうしたの美波?」
美波「……妄想シーンを抜くと、ウチってヤキモチ妬くか見捨てられているシーンしかないような……?」
明久「え? なに? どうして美波は僕の腕を掴むの? 何か嫌なことがあったとしても、八つ当たりはよくないとみぎゃぁああっ!」
美波「安心して。八つ当たりじゃなくて正当な怒りだから」
秀吉「島田もつくづく報われんヤツじゃのう……。して、霧島はどうじゃ? どこが一番気に入っておるのじゃ?」
翔子「……雄二とのハネムーン」
雄二「待て! 本編の中でもせいぜい式場の予約だったはずだぞ!? どんどん勝手に話が進んでないか!?」
翔子「……そして、初夜」
康太「…………雄二(グッ)」
雄二「おいこらムッツリーニ。妙に清々しい笑顔で親指を立てるな。あと、鼻血のせいで笑顔が逆に悲惨なものになっているぞ」
康太「…………(ゴシゴシ)」
雄二「んで、秀吉はどうなんだ? 二本目の方ではメインヒロインを飾ったくらいだし、気に入ってるシーンは多いんじゃないか?」
秀吉「なにゆえ男のワシがメインヒロイン扱いを受けるのじゃ……?」
瑞希「い、嫌ならいつでも代わりますっ!」
美波「う、ウチも! たまにはウチだって良い思いしてもいいと思わない!?」
雄二「収録が終わった後で立候補しても遅いぞ」
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