老人と赤い木の実

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完全に僕を も て あそびにやってくるのだ。 お陰で七瀬との思い出は散々なものばかりだ。 だが、最近では七瀬一人だけならまだ何とかなっていた。 もう一人の存在。 それが加わると僕はどうにも太刀打ちできなくなる。 そのもう一人の存在とは……。 僕の姉、橘 蒼(タチバナ アオイ)の事である。 元々は七瀬と出会って間もない頃は(と言っても、いつ初めて会ったのかは詳しく覚えてないのだけれど……)ごく普通な友達だった(と思った)。 だが、蒼姉ちゃんには始めからからかわれイジメられていた記憶がある。 恐らくいつの間にかそれに感化されたのだろう。 かくして今現在はこの2人のタッグが僕の苦手項目の一つになっている。 「って姉ちゃんの場合、ただみんなで集まって飲み会したいってだけだと思うけど……」 そして今日はさっき七瀬が電話で言ってた通り蒼姉ちゃんが、進級祝い(と言っても普通にしてたら進級出来ると思うんだけど……)という名も名ばかりの飲み会をやるらしい。 飲み会といっても内輪の3人だけだが。 もちろんその3人とも未成年なので自宅で……(それも多分僕の部屋で……泣)。
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