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シュウは少しため息をついた。
入隊してしまえば、もちろん兄と比較され期待さえも抱かれるだろう。
｢できのいい兄貴を持つとろくなことがねえよな～｣
周りに聞こえないように小さくつぶやく。
そうこう考えている内に学校につき中等部の校舎へと足を進める。中等部の校舎に行くには高等部の校舎の前を通らなければならない。
｢俺、勉強苦手なんだよな～｣と毎日高等部の校舎を見る度に思い、学校に行くことに嫌気がさす。
教室につくと１人の男が声をかけてきた。
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