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「馬鹿な冗談はよせカイル
万が一俺の母さんが拉致られたとして、反乱軍に何の利益がある
それこそ政府軍は黙っちゃいないよ」
「だよなー、シュウの母さんすんげー人だもんなー、けどだからこそって可能性もあるぜ?」
「あほくせー、そんな可能性ねーよ。ほら行こうぜ始業式」
確かに母さんは父さんと結婚する前は政府の中の人間だったと聞いている。ただそれだけのこと。
それ以外は何も知らない。
けれど、自分の親が政府の人間である、もしくは政府の人間であったことが知れれば、自然と敬われ一歩退いて対応されることも確かだった。
国のために働いた名誉ある人間の息子というだけでシュウは差別されていた。
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