トリプトファン

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トリプトファン

さらさら 砂のように こぼれ落ちる過去 飲み込むには 少し苦しい いつまで目を逸らせば 現実は変わるのか 眠れぬ夜と 思考の働かぬ昼間を 繰り返して 痛みに耐えて そして、 一体何が報われる 白い錠剤一粒 生きてゆく為に ごまかす為に また飲み下す ニュートラルに 思考を強制 無理してないで ブラウン管の向こう 安っぽい慰め クスリ漬けの 麻痺したアタマ ただの同情にしか見えない ああ、孤独 クスリに依存
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