入学式

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『今日から私も高校生! どんな学校生活がはじまるのかとてもたのしみw』 ……こんなもんかな。 ブログなんて書くことほとんどなくなっちゃったなあ 今日は高校の入学式。 中学から推薦で通ったこの高校は70パーセントが女子生徒。 そのうちの99パーセントが気が強い女の子。 そんな中に私は入れるのか?? 女子生徒1「ね~え、慎君一緒に教室いこーw」 慎「え、ごめんな、俺今日急いでるんだ」 女子生徒2「じゃあ手引っ張って連れて行ってあげる~」 慎「え…?」 女子生徒3「ずるいー!じゃあ私はー…」 たくさんの女子生徒「慎く―ん!!こっちみてーーー」 ……あれって…… 興味ないな。あんなに囲まれちゃってる男の子の身にもなってあげなよ… 慎(えー…またいつもの展開かよ…あ、あの子は入学生か。ラッキーw) 「あ、待ってたよー」 琴葉「…へ?私??」 女子生徒「え―――!!誰この子~」 慎「ごめんごめん、俺実は彼女いてさー」 たくさんの女子生徒「え~そうなの!?最悪ー!」 慎「ごめんなー……。…行くぞ」 琴葉「え?ちょっとぉ」 いきなり手を引かれて中庭に… 彼とは何の接点もない。 今日会ったばかりの男の子 慎「悪いな;;いきなりあんなこといっちまってさ」 琴葉「いえ、ところであなたは?」 慎「あ、俺は慎!よろしくな」 琴葉「どうも。私は琴葉です」 慎「ふーん、琴葉ねえ」 琴葉「な、なんですか?」 慎「なんでもねえけどさ、俺の彼女ってことになっちまったぜ?」 琴葉「…。」 慎「…あれ?嫌じゃねえの?」 琴葉「どんな反応が望ましいですか?」 慎「は??…プっ!おもしれーやつ」 琴葉「何がですか?ちっとも面白く何なんかないですけど…」 慎「まあいっか。いい返事まってるぜー」 言い逃げ……? 告白なのかな? まあ、冗談だよね;; …たしかにカッコいいかもしれないけど、私は別に関係ないからね。 でも…少し。 少しだけ緊張した 慎くんか…
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