‡病院‡

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「うっ…!ゲホッゲホッ!」 「あ…晃翔ッ!」 母がすかさずトレーを差し出す。そこに僕は吐いてしまった。 薬の副作用で、嘔吐感が増した。 それに僕は病院から出られなくなってしまった。 僕の体の中の抵抗力が弱くなっている事は…父と母しか知らなかった。 僕は後になって考えてみると、『言えない辛さ』はどれだけ重圧感を与え胸を痛めてしまうんだろうと思った。 それが自分のお父さんとお母さんに降り懸かってたなんて…。 そんな事を知らずに僕は母に、
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