―支離滅裂―

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「‥‥知っているのか」 次郎君と私は顔を見合わせた後、相馬君を見た。 平然とした顔をしている。 「俺の情報網はすごいですから。 でも今だけは、名を変えているんですよね?」 「すごっ‥なんでわかったの? 私だってさっき知ったばかりなのに」 私が唖然とした顔で尋ねると、相馬君は得意げに笑った。 「あんたの顔でわかった。 ていうか、誰か聞かれて答えられないっていうのは大抵ある事情で名を変えたからだなって思ったんだよ」 「‥‥‥頭のいい奴だな‥」 相馬君の言葉に、次郎君は何度も頷いていた。 ‥‥‥確かに相馬君頭いいもん。 さっきの相馬君の顔、名探偵みたいだった。 「ありがとうございます。 それより俺、剣豪と呼ばれたあなたに憧れているんです!」 はい?ちょっと相馬君、あなたの憧れは歳でしょ? 私には直接関係ないのに、なんだか悔しいんですけど!?
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