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「あ、そういえば…」
味気ない食パンを食べ終る頃…
お父さんが何かを思い出した様に声をあげた。
嫌な予感……
「友奈。お父さん転勤することになったんだ。」
what????
ｲﾏﾅﾝﾃｲｯﾀ??
「ﾃﾝｷﾝ?何ソレｵｲｼｰﾉ???」
「馬鹿な子ね。転勤よ、転勤。パパ、東京に転勤する事になったのよ。」
言わなかったっけ？とお母さんが食器を片付けていく。
ちょっと、まだ私食べてるのに……
ってそうじゃなくて！！
「転勤ってどういう事よ！！」
「友奈は反応が遅いなぁ(笑)」
(笑)じゃないから！
つか、お父さんに言われたくないから！！！！
「一昨日決まってな。まぁ、急だが今週の土曜日から東京に行く予定だ。
もちろん、ママは連れて行くよ。」
ふんふん。土曜日。
そして、お母さんは連れて行く…
ん？お母さん"は"…？
「私は…？」
「友奈は、篝さんって人の家に行くのよ。」
カガリ…？
「お父さんの転勤先の社長の家だ。」
what??(本日２度目)
シャチョウ……ぁあ、社長ね。うん。
「って、社長！？あり得ないから！！何ソレ、ドッキリですか！？」
「ドッキリでもなんでもないよ。全部事実だから。」
と言ってほんわか笑う父に少しばかりの殺意が芽生えたのは、あえて黙っておこう。
…お母さんが怖いからね。
こうして、私の急な転校が決まり…新しい生活を…迎える事となる…。
これが…波乱の幕開けとも知らずに…
序章 終了
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2007.07.01
(c)ソウイ
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