プロローグ

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そこでのヴィクセンの扱いは酷い物だった。親戚の息子、娘達からの魔法による暴力。傷は死なない程度にしか治療してもらえず、彼の体はボロボロ。 ヴィクセンは自分を早く殺してくれとそう願う日々が続いていた。 その頃、王宮の一室で不穏な会議が開かれていた。 「もう我慢ならん!あの落ちこぼれは魔族に売り渡す!」 そう叫んだのはヴィクセンの実の父、フリッド・ザクラムド。フリッドは魔法を使えない息子をせめて魔族に売る事で自分たちの利益に繋げようとしていた。
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