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このお城の中で1番大きな扉の前に着いた。
メイド「皆様がお待ちでございますわ…どうぞ中へ」
―キィィィィィ…
星羅たちは広間の中へ足を踏み入れた。
―コツン…コツン…
ざわついていた広間がシーンと静まった。
母「皆様…今日はお集まり頂きありがとうございます」
父「今日は私たちの娘…星羅がついに人間界へ行く日がきて参りました…どうか皆様…星羅を笑顔で送り出して下さい!」
―パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
男「姫様~!頑張って下さい!!」
女「私たちも応援しておりますわ!!」
男「立派な姫様になって帰って来て下さい!!」
女「お体の健康を祈っていますわ!!」
星羅「ウッ…あり…がとう…ございますぅ…(泣)」
星羅はみんなの気持ちが嬉しくて涙が溢れた。
女「姫様には泣き顔は似合いませんわ!」
男「そうですよ!!姫様は笑顔が1番です!!」
星羅は涙をぐっと堪えた。
星羅「ありがとうございます!皆様♪立派なレディーに…大人になって帰って来ます!!」
広間には歓声と拍手が響いた。
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