177人が本棚に入れています
本棚に追加
母「それではただ今から人間界へ送り出す儀式を始めます!!」
広間に大きな鏡が運び込まれた。
琉輝がその鏡にゆっくり触れ、紗羅が呪文を唱えた。
すると鏡に亀裂ができた。
母「ここから人間界へ行く事ができます…星羅??体には気をつけてね」
父「元気でな…星羅」
星羅「はいっ…お母様…お父様!」
星羅が鏡の中に入ろうとした時……
―クイッ…
誰かが星羅の着ていたドレスを掴んだ。
男の子「……グスッ…姫様~…ヒック…」
その子は村に住む男の子だった。
星羅「…大丈夫よ♪また会えるから♪」
男の子「ウッ…グスン…」
星羅「また遊ぼうね♪」
男の子「グスン…うんっ♪」
星羅は男の子の頭を撫でて、指をパチンと鳴らした。
すると棒のついたペロペロキャンディがでてきた。
星羅「はい♪あげる♪」
男の子はパァァっと明るくなり、ニッコリ笑った。
男の子「ありがとう♪」
星羅「どういたしまして♪」
もぅ一度男の子の頭を撫でた。
星羅「それでは行って参ります♪」
こうしてみんなに見送られて星羅は人間界とつながる鏡に足を踏み入れた。
.
最初のコメントを投稿しよう!