第三章 壱の街

3/34
前へ
/89ページ
次へ
そうだ!姉さんに魔法でも教えようかな。丁度魔鉱石も持ってるしさ。 「姉さん。これ付けてみて。」 「何?このピアス。」 「これはエターニアで手に入れたんだ。魔鉱石って言って、魔法を使うのに必要なんだ。」 「へぇ。じゃあ私もこのピアスを付ければ飛べるってわけね?」 「そういう事。」 そう言うと姉さんは唇にピアスを付けた。 いや‥‥‥うん、ごめん。普通に耳に付けてた。 「それで、こうするんだ。真似して。」 俺は体に魔力を纏った。 姉さんも頑張ってるつもりなんだろうけど、やっぱり全く何も出来ていなかった。 こりゃ先にエターニアに行った方が良かったかな? 「‥‥‥全然出来ない。」 「最初はそんなとこだって!俺だって最初は上手くいかなかった。」 「そうなんだ。」 そうこうしてる間に町が見えてきた。 結構な暇潰しになったな。 「まぁ、とりあえず練習だな!出来るようになったら言って。魔法教えるから。」 「分かったわ。」
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加