第一章 新たな世界への旅立ち

4/8
前へ
/89ページ
次へ
「メルへ?なんだよこの小汚い絵本は?」 「まぁいいから最初の一ページ読んでみなって!」 『魔力を込めろ。さすれば扉は開かれん!』 なんだこりゃ?横に絵がある。 「なっ!?」 「気付いたかい?そうキミだよ。」 そこに描いてあった絵は、俺が絵本に魔力を込めてる姿だった。 「何故この絵本に俺が?」 「分からない。だが、これだけは言える。運命だ。」 「何故そんな事が言える?」 「もうボロボロになって捨ててしまったが、おそらくこの絵本は違う絵本の続きなんだ。その絵本の主人公も‥‥‥」 「‥‥‥俺だった。か?」 「そうだ。ここじゃ周りの目が気になる。今からキミの家に行こう。もちろん、亜美ちゃんも連れてね。」 「あ、あぁ。分かった。」 俺は食堂にいる亜美を連れて教室迄戻り、荷物を持って座市と一緒に学校を出た。 亜美、華柊 亜美(カシュウ アミ)とは以前俺と共に旅をした仲間であり、幼なじみだ。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加