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「メルへ?なんだよこの小汚い絵本は?」
「まぁいいから最初の一ページ読んでみなって!」
『魔力を込めろ。さすれば扉は開かれん!』
なんだこりゃ?横に絵がある。
「なっ!?」
「気付いたかい?そうキミだよ。」
そこに描いてあった絵は、俺が絵本に魔力を込めてる姿だった。
「何故この絵本に俺が?」
「分からない。だが、これだけは言える。運命だ。」
「何故そんな事が言える?」
「もうボロボロになって捨ててしまったが、おそらくこの絵本は違う絵本の続きなんだ。その絵本の主人公も‥‥‥」
「‥‥‥俺だった。か?」
「そうだ。ここじゃ周りの目が気になる。今からキミの家に行こう。もちろん、亜美ちゃんも連れてね。」
「あ、あぁ。分かった。」
俺は食堂にいる亜美を連れて教室迄戻り、荷物を持って座市と一緒に学校を出た。
亜美、華柊 亜美とは以前俺と共に旅をした仲間であり、幼なじみだ。
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