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君はどうしてしまったのだろう。
今日のさっきまで、そんな素振りひとつも見せなかったのに。
どうして隣にいる資格がないっていったのだろう。
もう2年もの歳月を一緒にいて、君しかもう受け入れられないのに。
どうしてどうして…。
どうしてしか言えない自分がいる。
相手に心で問いかけても意味が無いのは分かってるはずなのに、問い続けてしまう。
そして行き着いた答え、私は彼をちゃんと見てやれてなかったのかもしれない。
2年間っていう時間も、少しだけしか見れてなかったのかもしれない。
もしかしたら、少しじゃなくて、全然…。
「和輝(カズキ)!!」
私は彼の名前を呼んだ。
君は振り返って、私をその揺れ動く目で見つめてきた。
「和輝は…あたしといて幸せだった?」
自然と出て来た言葉が過去形のもの。
少しだけ寂しく思えた。
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